浮気調査のレッドラインを見極めろ!トラブル防止から確実な情報をとるまで
自分でできる浮気調査はここまで!友達に協力してもらうとき
旦那さんが浮気をしていると思って、奥さんが親友Aさんに相談したところ、「旦那さんのこと見てあげようか?」と言われました。
この親友Aさんは旦那さんとも面識があるため、旦那さんが普段使っている車などもわかっていました。
仕事帰りの旦那さんをAさんが車で追って浮気相手と思われる女性とあっているところを見てしまった。
Aさんはそのことを奥さんに話しましたが、奥さんはもっと情報があればいいと思ってまたAさんに調べてもらうことに。
するとAさんは探偵事務所の調査員になった気分で、人の後をつけるのが面白くなってエスカレートするように。
そして、徒歩で尾行を始めたのですが、旦那さんが曲がり角をまがったところで慌てて追跡して、急に振り返った旦那さんと鉢合わせしてしまったのです。
素人のAさんは「あ~!!こんなところで会ったわね!」などと偶然を装ってその場をしのぎましたが、その態度はしどろもどろ。
明らかに様子がおかしいと感じた旦那さんはそれ以降、周囲を警戒して、完全に不倫相手との接触に注意を払うようになりました。
このケースからわかるように、下手に素人である友人に協力してもらうのはゼッタイダメということ。
友人・知人に協力してもらうのは、あくまで情報の確認のみ。
このケースなら、旦那さんと不倫相手が一緒にいたということだけを目視で確認して奥さんに報告する程度でしょう。
尾行や張り込みなどは探偵事務所の調査員が業務として行っているものですから、素人が手を出すのはバレたときのリスクが伴います。
協力者には信頼できる人を選ぶこと!
自分でできる浮気調査は、上記のケースのように「情報の確認だけ」に留めて置くことです。
プロ並みの尾行技術や撮影機材をもって、法的な知識もあるならOKですが、自分で仕事の時間を割きながらやるのはほぼムリでしょう。
そこで友人や知人に協力してもらうというのはよくあること。
ただし、その時も注意が必要で、特に女性の場合は大きなリスクがあることを忘れずに。
このケースも、協力者がいたために失敗に終わった例です。
すでに浮気が濃厚となっていた旦那さんと別れること、離婚を決意している奥さんがいました。
夫婦関係は冷え切っていて、浮気の証拠がとれたら財産や親権、養育費を決め、旦那さんに住宅ローンの負担を任せて離婚する準備を整えていました。
旦那さんの不倫相手は職場の部下の女性で、仕事を教えているうちに仲良くなってしまった様子。
そのことを周囲は察知していて、旦那さんの職場にいる友人Bさんから連絡を受けて奥さんは不倫を知りました。
連絡をくれた友人の女性は夫婦とも面識があり付き合いが長い人。
そこで、奥さんはその女性Bさんを信じてしまい、旦那さんの浮気の状態を逐一連絡してくれるよう頼みました。
離婚の条件を整えてしっかり法律で対処する準備をしていた奥さん。
あとは証拠をとるのみ!という状態でした。
ところが、その証拠をとるための情報提供で、Bさんは浮気の事実を周囲と共有してしまったのです。
「○○さん(旦那さん)が○○ちゃんと不倫してるのみんな知ってるよね?」
これは周知の事実であったものの、暗黙の了解でみんな職場では避けていた話題だったのです。
当然、言葉は狭い職場内で伝播していき、短い期間で旦那さんの耳に入っていきました。
結果として旦那さんは不倫相手と会うとき完全に警戒し、職場内では一切の関係性を見せなくなったのです。
探偵事務所・興信所に依頼しても証拠はとれず、2人は不倫関係にあるはずでありながら、何の証拠も見せませんでした。
奥さんは離婚の計画をすべて台無しにされ、「調査を任せる相手を誤った」という結果になりました。
このケースでわかるように、浮気調査は慎重に行わなければなりません。
下手に動いて素人である友人に任せると、証拠がとれなくなり、離婚条件をつきつけることができない状態になってしまいます。
ここが浮気調査のレッドゾーンで、友人は「協力者としてではなく、世間話の中で旦那の様子を聞く」程度にとどめるべき相手だったということです。
自分でできる撮影・録音・追跡に関する浮気調査の限界
浮気調査を自分でやって証拠をとるためには、普段の会話内容などを録音して、妻・夫を追跡して撮影するという一連の作業が必要です。
ここでも、録音などはボイスレコーダーなどで対応できますが、追跡、撮影となると簡単にはいきません。
自分でやれる!と思っても、尾行するのにずっと車や徒歩でついていけば短時間でバレるでしょう。
さらに、相手がどこにいるかを知るにはGPSなどを利用しますが、スマホの盗難防止アプリなどを勝手にインストールすれば刑事罰の対象になります。
撮影についてはホテルへの出入りなどは赤外線機材やカメラが必要になるため、わざわざ買っていると数十万円はかかってしまいます。
これらは証拠をとるために必須のアイテムですが、自分でやろうとすれば、やはり限界があるのでほぼムリでしょう。
こうしたことも含めて、自分でできる浮気調査は、妻・夫のスマホやパソコンなどをちょっと見て浮気相手とのやりとりに関する情報を確認するだけということ。
そこがレッドラインで、境界線を超えるようならプロの調査員やスタッフに任せるのが一番です。